サワコの朝で学んだこと

阿川佐和子さんの対談番組「サワコの朝」は、とても勉強になります。

 

最初の頃は、「どんな質問をすれば良いのか、相手にこう返せば良いのか」など、質問の技術ばかりを見ていました。

 

そんなところばかり注意してみていたので、カウンセリングは上手くなるはずはありません。質問の言葉を真似しても、相手の中身を聞けていないので、空回りばかりしていました。

 

途中から、阿川さんのノンバーバルコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)は、真似すれば上手に聞けると気づきました。

 

阿川さんは話を聞くとき、「身振り手振り」や「顔の表情の変化」がとても大きく、相手も話しやすい雰囲気になっています。

テレビだからオーバーにやっているかもしれませんが、キャリコン試験では、試験官が2人見ていますので、少しくらい大きくやった方が良いかもしれません。

 

よくロープレの練習で、緊張のためか、声が小さかったり、無表情でやっている人がいますが、相談者にとっては話しにくい状況なので、阿川さんのノンバーバールスキルを真似ると良いかもしれません。

 

自分の経験と似たような事例

「共感」で書きましたように、自分の経験と似たような事例が、ロープレに出されると苦労します。

 

何故なら、自分の経験から先入観が入り、質問が誘導的になってしまいます。

答えを予想して質問をするので、話が噛み合わなくなり、先に進まなく、内容がループ状態になってしまいます。

 

 

私の解決方法は、先入観を持たない技術を身につけました。

 

私の場合は、相手を真っ白くして、その人の像を自分の中で作り上げていくことにしました。

この人は、どんな人なんだろう?この事を繰り返して言っているのは、何故なんだろう?

どこからこの考えが生まれてきたんだろう?いつからだろう?きっかけはあったのかな?

相手の話を邪魔せず、寄り添いながら聞いていくと、相手の像が見えてきます。

 

人によってやり方が違うので、自分にあった、先入観を持たない聴き方を身につけてください。

「共感」の大切さ

意味は分かっているようで、なかなか出来ないのが「共感」です。

 

「共感」とは、自分が感じている事が相手の感じている事と同じかを確認する。相手の感じている事を、相手の気持ちになって感じる事です。

 

よく勘違いをするのは、「あー、それ分かるー。私もその経験があるから一緒だ。」

というのを「共感」と言う人がいますが、それは「同感」です。

「同感」をやると、分かってないくせにと思われ、相手が話さなくなりますし、逆に怒ってしまうかもしれません。

 

例えば、雨が降っていることが、嬉しい人がいます。。

なぜ雨が降って嬉しいの?と疑問を持ちますよね。

 

その人は、雨が降る事で、運動会が延期になる。

延期になっても運動会はやるのに、何故なんだろう?結局嫌な事は、後回しにしたいだけなの?

 

実は運動会の日は、大好きなお父さんが仕事で来れないけどだけど、延期になれば、お父さんが運動会に来れるかもしれない。そしたら一緒に親子競争に出るんだ。だって、お父さんは、足が速いんだから。

 こんなドラマがあるかもしれません。

 

もし、決め付けで「嫌な事は後回しにしても変わらないよ。私もそうだったから気持ちは分かるよ。」

なんて言ったら、その後、絶対話してくれません。

 

相手の気持ちになって感じる。わからない事は聞いて、相手の気持ちを理解する。

「何故なんだろう」を聞くことのより、相手の気持ちを感じる事が出来ます。

 

この「何故なんだろう」は、相手が話したい事、聞いて欲しい事かもしれません。

 

「共感」と「同感」。

 

2つの意味の違いは、簡単なように見えて難しい事です。

「受容」の大切さ

受容とは、相手の話を「ありのまま受け止める事」です。

たとえば、「部下に注意できないので困っている」と相談されたら、「上司なんだから、しっかりしろ」と言いたくなりますし、「注意するまえに、まず褒めてみたらどう」とか、アドバイスしたくなります。

 

そんな事をしたら、相談者が本当に言いたい事が言えなくなりますし、

逆に「私のことを分かってもらえないんだ」と思われ、無口になってしまいます。

 

信頼関係が築けなかったら、どんなに良い質問をしても心を開いてくれることはありません。

 

10人いたら、10人の価値観や考え方があります。

 

自分の言いたいことや、自分の経験したことをなどを話したくなりますが、まずは、じっくり聴いてください。

 

第3回キャリアコンサルタント試験結果発表

第3回キャリアコンサルタント試験結果が発表になりました。

 

キャリコンは、2つの団体が試験を行っていまして、論文などの試験内容や、実技の合格判断基準が違うという、国家資格には珍しい試験になっています。

合格率も違っています。

 

・日本キャリア開発協会(JCDA):「CDA(キャリアカウンセラー)の資格をやっていた団体」

  合格率「学科:63.3%、実技61.9%、学科実技同時受験者:48.6%

 

・キャリアコンサルティング協会:「キャリアコンサルティング技能士(キャリアコンサルタントよりも難しい試験)資格を運営している団体」

  合格率「学科:66.1%、実技65.7%、学科実技同時受験者:50.6%  

 

キャリアコンサルタティング協会の方が合格率が高いから受かりやすいと思っていましたが、受験者数が日本キャリア協会と比べ、半分しかいないので、なんとも言えません。

 

 

 

合格した方は、おめでとうございます。

これからが、キャリアコンサルタントのスタートになります。

堂々と「私がキャリアコンサルタントです」と言えるようになるためには、相当の自己研磨が必要です。頑張りましょう!

 

残念な結果になってしまった人は、次回も頑張りましょう。

この落ちた経験は、自分に必要なことだと思います。

すぐに受かった人と比べ、もう一度、キャリコンの勉強が集中してできるし、この経験から、より優れたキャリアコンサルタントになっていくと思います。

 

ショックで何もしたいと思うかもしれませんが、落ち着いたら、すぐに、第4回の試験を申し込んでください。

 

申し込み期限は4月11日(火)です。

 

ここで、1回休んでから受験しようと思わないでください。

間隔が空くと、次回も申し込みをしなくなる可能性があります。

頑張ってください。応援しています。

「傾聴」がカウンセリングの基本

私の解釈では、傾聴とは「相手の話を、そのまま受け止め、聴くこと」です。

 

この「傾聴(技法)」は、私には難しく、「人の話を聞けない人間」にとっては身につけるまで、時間がかかり苦労しました。

 

CDAのテスト対策で、「聴き方・質問の方法・質問のトレーニング」などのテキストをネットで購入して勉強しましたが、私は合格できませんでした。(他の人は、合格する人もいるので、否定するつもりはありません。あくまでも私の場合です)

なぜなら、何度も書いているように、質問トレーニングをすると、相手の話に集中できず、反射的に良い質問をしようと考えてしまいます。

 

やはり、相手が主人公なので、相手の話を集中して聴く必要があります。

アメリカの心理学者カール・ロジャーズの「来談者中心療法」のベーズになっている、

 ・受容(無条件の肯定的配慮)

 ・共感(共感的理解)

 ・一致(純粋性、統合)

が、一番大事なことで、カウンセリングの基本になると思います。

カウンセリングだけでなく、仕事でもこの「傾聴」を使って聴くと、今まであまり話したことのない人でも、本心を話してくれたりします。

また、「傾聴」は、指示やアドバイスを言うことをしないので、本人が自ら考え行動できるようになります。

 

苦手な人(嫌いな人)との接し方

苦手な人や嫌いな人の接し方や会話は、どうしても苦労します。

いくつかの本を読むと、「その人の良いところを認めて接すると良い」と書いてありますが、それができたらみんな苦労しません。

 

私は、「その人に教えてもらう」という姿勢で接するようにしています。

自分を必要としてくれている人に、嫌な感情を持つ人はいないと思います。

逆に、「自分は役に立っている、自分の得意な分野を聞いてくれる」と思い、相手の方から近づいてくれます。

 

たとえば、その人と張り合うことをして、仮に自分が優位に立ったとしても、自分自身の優越感だけが残り、相手にとっては、敵意が増して来ます。それどころか、今度は周りを巻き込んで、何かをしてくるかもしれません。

 

一番良いのは、「その人の得意なことを教えてもらう」

ここから始めると、少しづつ距離が縮まってくると思います。

 

もしかしたら、それって 「その人の良いところを認めて接すると良い」ということなのかなと、書いていて少し思ったりしました。